治療方針
できるだけ抜かない・削らない
当院では、患者様の歯をできるだけ抜かない、できるだけ削らない治療を心がけております。
なぜなら、歯を抜いたり削ったりすることは、治療である半面、歯を傷つけることでもあるからです。できる限り歯にダメージを与えず、きちんとかめるような治療をすることで、長い目で見ると患者様には、ご自分の歯を生涯使っていただくことができ、末永く毎日を健康に過ごしていただけることになると考えております。
どうしても歯を抜いたり、あるいは削る必要がある場合は、それらのメリット・デメリットを患者様にご納得いただけるまできちんと説明させていただきます。そのうえで、抜いたり削ったりするかどうかを患者様ご自身でお決めいただけるようにしております。
独自の評価基準
患者様に安心して治療を受けていただけるよう、詰め物や被せ物に独自の基準を設けております。
独自の判断基準とは
- 修復物と歯の適合精度
- かみ合わせの精度
- 口腔全体の他の歯とのバランス
- 顎関節に過剰な負担がかからないこと
- かみ合わせと全身のバランスとの調和
- 歯の形態と口腔の生理的機能との調和
- 形態や色と顔貌との調和
- 生体に対する安全性
- 物理的耐久性
歯の詰め物や被せ物を入れることは、歯を審美的に見せるためではなく、口腔内の機能を回復させるため、というのが本来の目的です。当院では、患者様のお口に入れる歯の詰め物や被せ物が、口腔内の機能を高めてくれたり、回復してくれたりするものであるかどうかを、十分に確認しなければならないと考えております。
患者様に知ってほしいこと
ドクターが病気を治すのではない
日々治療をしていると、「病気になったら病院に行けばいい」「病院でお金を払えば健康にしてもらえる」と思っている方が、意外に多くいらっしゃると感じています。
しかし、本来の私達の仕事とは、患者様にアドバイスをしたり、健康になれるようなお手伝いをすることにより、患者様ご自身が健康を取り戻せるようにすることであると考えております。私達は、「健康は自分で守るものである」ということを、多くの方に知っていただきたいのです。
歯は手入れをしながら一生使うもの
また、家電製品を新しく買い換えるように、歯という道具も悪くなったら買い換えて新しくすればいい、と考えている方が多いと感じております。
当院では、歯という道具は、まめに手入れや修理をしながら、一生大事に使うべきものであると考えております。「自分の歯でよくかめることは、どんなに健康にとって有意義なことなのか」を、患者様にご理解いただくことが私たちの願いです。