身体に優しい修復材料(メタルフリー治療)
歯の金属が身体に与える影響とは
金属は本来お口の中に存在しません。
歯の治療に使う金属は金属アレルギーの原因になりますし
重金属イオンは老化や免疫力の低下を引き起こします。
当院では、このような金属のかわりに、体に優しいプラスチックやフルセラミック
を使って治療を行なっています。
また、そのような金属がすでにお口に使われている場合は、
これを取り除いてプラスチックやセラミックに交換します。
当院で使用する詰め物・被せ物
当院で使用する詰め物・被せ物は以下の通りです。
保険診療
CAD/CAM冠
CAD/CAM冠とは、ハイブリッドセラミックを使用した白い詰め物・被せ物のことです。平成24年4月から、第一小臼歯、第二小臼歯(真ん中の歯から数えて4番目、5番目の歯)に使用する場合に限り、保険適用となりました。CAD/CAM冠はパソコン上で設計し、ハイブリッドセラミックを機械で削り出して作成します。天然歯に近い仕上がりにはなりますが、あまり強度が高くないというデメリットもあります。
コンポジットレジン
小さなむし歯を埋めるときには、コンポジットレジンを使用します。コンポジットレジンは割れにくく、すり減っても継ぎ足しができるというメリットがあります。
金属を使わない「メタルフリー治療」
~見た目の美しさと身体へのやさしさを両立~
虫歯治療や詰め物・被せ物の素材として、これまで多くの歯科治療において金属(銀歯)が使われてきました。
しかし近年、「見た目の自然さ」や「金属アレルギーのリスク」を考慮し、「金属を使わない“メタルフリー治療』を選ぶ方が増えています。
当院では、天然歯のような美しい見た目と、体への負担が少ない治療を提供するため、メタルフリーの素材を積極的にご提案しています。
金属素材のメリット・デメリット
メリット
- 耐久性が高く、強度がある
噛む力が強い奥歯にも使用できるほど丈夫です。 - 保険診療が可能
比較的安価に治療を受けることができます。
デメリット
- 生体にとって為害性(害があること)
- 電気が流れる・異種金属間でガルバニックショックが多い⇒不快感
- さびる・腐食する⇒金属イオンの体内蓄積
- 電磁波を吸収する⇒金属イオンとなる・脳に悪影響
- プラーク(細菌)が付き易い
- 色が不自然
- 歯より硬い⇒咬む歯をすり減らすので歯自体にストレス
メタルフリー素材のメリット
金属を一切使わないメタルフリー素材には、以下のような利点があります。
- 見た目が自然で美しい
歯の色に近いセラミックやジルコニア素材を使用することで、まるで本物の歯のような自然な仕上がりが可能です。 - 金属アレルギーの心配がない
金属を使用していないため、金属アレルギーの方でも安心して治療が受けられます。 - 歯ぐきが変色しにくい
金属がないことで歯ぐきの黒ずみのリスクも軽減されます。 - 身体にやさしい素材
生体親和性の高い材料を使用するため、身体に優しい治療が実現できます。
オールセラミック・ジルコニアなどのメタルフリー素材がおすすめです
当院では、以下のようなメタルフリー素材を使用した審美的かつ機能的な治療をご提供しています。
ジルコニア
被せ物には主にジルコニアを使用しております。ジルコニアとは、強度を高めたセラミックのことで、天然歯に近い色味でありながらオールセラミックよりも硬く、割れにくいのが特徴です。
自然な美しさと健康を両立する治療を
見た目の美しさだけでなく、身体全体の健康を考えるならメタルフリー治療は非常に有効な選択肢です。
金属の詰め物や被せ物に違和感がある方、これからの治療を美しく仕上げたい方、金属アレルギーが心配な方は、ぜひ一度ご相談ください。
患者さま一人ひとりに合った素材・治療方法をご提案いたします。